沖縄県教育長講話「沖縄県の教育の現状と課題」
前期授業「沖縄の学校と社会」・教員FD研修として、県教育長・半嶺 滿先生による特別授業が開催されました。参加した院生、教職大学院の教員は、下記のレジュメに示された内容について、沖縄県の教育課題を「教育行政」の視点から具体的に学ぶことができました。
講話の後は、院生・教員からの質問にも丁寧にお答えいただき、充実した学びとなりました。半嶺教育長様、お忙しい中ほんとうにありがとうございました。今後とも、どうぞよろしくお願いいたします。
【レジュメより】
沖縄県の教育の現状と課題について 県教育長 半嶺 滿
1 「不易流行」をモットーに
「不変の真理を知らなければ基礎は確立せず、時代の流れを知らなければ新たな進展はない」
2 沖縄教育DXの推進
<沖縄教育DXの方向性>
(1) 学習指導要領が示す知識・技能、思考力・判断力・表現力、 学びに向かう力・人間性の育成に向けて、 ICTを活用した個別最適な学びと協働的な学びを推進する。
(2) デジタル化社会に必要な、コンピュータ端末を鉛筆やノートと並ぶマストアイテムとして使いこなす力や必要な情報を収集・整理 比較したり、わかりやすく発信・伝達できる力、プログラミング的思考、 情報モラル、 情報セキュリティー等に関するの力などの情報活用能力を身に付けさせる。
県立学校教育課、 義務教育課 教育支援課、 総合教育センターを横断的につないで、沖縄教育DX推進プロジェクトチームを立ち上げ、 学校を支援する。
3 キャリア教育の推進
中・高卒者の進路未決定率 大学等進学率などの進路指導上の課題の改善に向けて 「沖縄県キャリア教育の基本方針」に基づく取組を推進する。
4 働き方改革の推進
教職員のワークライフバランスの向上に向けて、「沖縄県教職員働き方改革推進プラン」に基づく実効性のある取組を推進する。
5 校種ごとの重点項目の設定 (校種ごとの課題を焦点化し、 改善に取り組む)
<小学校>
不登校児童生徒への支援
児童生徒が自らの進路を主体的に捉え、社会に自立することを目指して、 「魅力ある学校づくり」 等の取組を推進する。
<中学校 >
学力の向上
学校の目標を明確にし、 ベクトルを一つにして、組織的に取り組むことにより、 全国学力・学習状況調査の結果を全国水準に引き上げる。
<高等学校>
進路未決定率の改善
社会で生きていくために必要となる能力を身に付けさせることのできる最終の教育機関として、 生徒達の進路の実現に取り組む。
<特別支援学校>
センター的機能の充実
連続性のある多様な学びの場の整備が進む中、 地域の学校等の要請に応じて必要な助言や援助を行えるよう、 特別支援学校のセンター的機能の充実を図る。
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